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在宅療養の勧め

湯田孝次食べていくことすら困難を極めた、あの戦後に生を受けた昭和20年代生まれの私たち世代。 自分の食べるものを減らしてまで子ども達に食を分け与え育ててくれた親たち。 今日、介護無しでは独力で生きていけない年令となってしまった。
親の苦労を知っているだけに、何とか親孝行をしたい、幸せな老後を送らせてあげたい、という願いのもと在宅で療養生活を送っているのだが、認知症は、そんな愛情に如何ともなく挑み続けてくる。


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「お袋さんが外で倒れているよ」
 
一晩中、騒ぎ続け、こたつ布団はひっくり返し、糞尿は垂れ流し昼と夜の逆転だ。
2月下旬は状態も平静を保ち、陽気が暖かくなるにしたがい日々の安らぎも出始め、安堵感が漂う。しかし3月の中旬ともなると、外は春の雰囲気。日々リハビリを行ってきたせいも有ってか自力歩行も幾分可能となってきた。

喜んでいた矢先3月22日の明け方睡眠中に電話が…「お袋さんが外で倒れているよ」
自宅の中には歩行器も車イスもある。呆然とした面持ちで未だ暗い外へと現場に向かった。
顔面から血を流して倒れていた。
「山菜採りに、山へ入って崖から落ちてしまったんだ。良くここがわかったなぁ」と、憮然とした顔。これが、いわゆる斑(まだら)知保症かと認識させられた出来事だった。

油断していたなぁと反省し、今後の自宅療養に更なる注意を心に刻んだ。ただ、何かあるとお医者さんと看護士が待機しているという安心感がある。即対応してくれるからだ。

今この文を書いているさなかは平常にもどって、相撲を見ているが、本人は、この事変を全然覚えていないと言う。リハビリ効果は高く、糞尿がコントロールできるようにはなってきた。
トイレまで漏らすことは無くなったのが嬉しい。

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在宅療養を受け入れていくためには

診察をする菊地医師医師・看護士・介護士・ケアーマネージャー・ディーサービス・ショートステイ・ヘルパー・歯科医と多くのスタッフで連携しチームを組んでいかねば、安易では在宅療養は出来ないことを日々実感。
余りにも個人負担が大きいため、チームのスタッフには感謝の気持ちでいっぱいです。

ただ生きながらえているだけで「お迎え」が来る日を漠然と待っているだけのお袋の顔から笑え声が溢れると気持ちが癒やされる。チームスタッフの笑顔提供とはずむ会話には頭が下がるおもいだ。
ありがとうございますと感謝できる気持ちに幸福感を覚える日々を送れています。
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